
「右肩甲骨の内側が痛い」
「肩甲骨のあたりがズキズキする」
「筋違いかなと思って揉んでいるけれど、なかなか良くならない」
そんなことはありませんか?
右肩甲骨周辺の痛みは、長時間のデスクワークやスマホ、寝違え、筋肉の緊張などによって起こることがあります。
ただし、痛い場所が右肩甲骨だからといって、原因も右肩甲骨だけにあるとは限りません。
首、肩、背中、肋骨、胸郭、呼吸、姿勢などが関係していることもあります。
今回は、
- 右肩甲骨の内側が痛い
- 右肩甲骨のあたりが痛い
- 肩甲骨がズキズキする
- 寝違えや筋違いとの違いを知りたい
- 肩や首を揉んでも痛みが戻る
- 胸郭や呼吸、姿勢との関係が気になる
という方に向けて、考えられる原因や身体の見方についてお話しします。
右肩甲骨の内側・あたりが痛いときに多い症状
右肩甲骨周辺の痛みには、さまざまなパターンがあります。
- パソコンをしていると夕方に痛くなる
- 右腕を動かすと肩甲骨の内側が引っ張られる
- 首を動かすと右の背中まで痛む
- 深呼吸をすると右の背中が広がりにくい
- 寝起きに右肩甲骨がズキズキする
- 右肩甲骨の一点を押してほしくなる
- マッサージ直後は楽になるが、翌日には戻る
- 重い荷物を持ったあとから痛くなった
- 首こりや肩こりも一緒にある
- 「筋違いかな」と思う痛みが何度も起こる
このような場合、右肩甲骨周辺の筋肉だけでなく、首や胸郭、姿勢なども関係している可能性があります。
右肩甲骨の内側が痛い一般的な原因
首から肩甲骨につながる筋肉の緊張
肩甲骨の周囲には、首や背骨と肩甲骨をつないでいる筋肉があります。
パソコンやスマホを長時間使っていると、頭が身体より前に出やすくなります。
頭は意外と重たいので、その状態を支えるために、首から肩甲骨周辺の筋肉が頑張り続けます。
すると、
「右の首から肩が重い」
「右肩甲骨の内側がズーンと痛い」
「誰かに押してほしい」
という状態になることがあります。
マウスを右手で使う方や、右肩にバッグをかける方は、右側に負担が偏ることもあります。
肩甲骨が動く機会が少ない
肩甲骨は、背中に固定された骨ではありません。
腕を上げたり、前に伸ばしたり、後ろへ引いたりすると、肋骨の上を滑るように動きます。
ところが、デスクワークやスマホの操作では、腕が身体の前にある時間が長くなります。
肩甲骨があまり動かないまま、首や肩の筋肉だけが働き続ける。
その結果、右肩甲骨の内側に負担を感じることがあります。
身体の使い方に左右差がある
右肩甲骨だけが痛い場合、普段の身体の使い方に左右差があることもあります。
- 右手でマウスを使う
- 右肩にバッグをかける
- 右側を下にして寝る
- 右手でスマホを操作する
- 車の運転で右腕を同じ位置に置く
- いつも同じ方向を向いて仕事をする
- 右足に体重をかけて立つ
こうした習慣が続くと、右側の首や肩、肩甲骨周辺に負担が集まることがあります。
寝違え・筋違いとの違い
寝起きや運動後、重い荷物を持ったあとに急に痛くなった場合は、寝違えや筋違いのような状態が考えられます。
筋違いの場合は、
- 動かした瞬間にピキッと痛む
- 特定の方向で痛みが強くなる
- 押すと痛い場所がはっきりしている
- 首や腕を動かすと右肩甲骨に響く
- 数日間、動かしにくさが続く
といった特徴が出ることがあります。
ただ、数日経っても痛みが変わらない場合や、どんどん痛みが強くなる場合は、単なる筋違いと決めつけない方がよいでしょう。
痛みを我慢して強く揉んだり、無理にストレッチしたりすると、刺激が強くなりすぎることもあります。
肩甲骨がズキズキするのはなぜ?
「右肩甲骨がズキズキする」と感じる場合でも、痛み方だけで原因を決めることはできません。
たとえば、
- 動かすと痛みが強くなる
- 姿勢を変えると痛みが変わる
- 押すと痛い場所がはっきりしている
- 休むと少し楽になる
という場合は、筋肉や関節、姿勢などが関係していることがあります。
一方で、動きとは関係なく強く痛む場合や、発熱、息苦しさ、胸の痛み、腹部の痛みなどを伴う場合は、肩甲骨周辺だけの問題とは限りません。
「右肩甲骨が痛いから肩こりだろう」と自己判断しないことも大切です。
肩や首を揉んでも痛みが戻る理由
右肩甲骨の内側が痛い。
だから、そこを揉む。
その場では楽になる。
でも、翌日にはまた痛い。
これは、痛みを感じている場所と、負担の原因が同じとは限らないからです。
たとえば、
- 首の動きが悪い
- 胸椎が動きにくい
- 右の肋骨が広がりにくい
- 身体をひねる動きに左右差がある
- 右肩を無意識にすくめている
- 同じ姿勢を長時間続けている
このような状態があると、右肩甲骨周辺に負担が集まり続けることがあります。
そのため、痛い場所だけを揉んでも、一時的に楽になるだけで、また同じ場所に違和感が戻ることがあります。
首の痛みなのに肩甲骨が痛むこともあります
右肩甲骨の内側が痛いと、肩甲骨や背中を揉みたくなりますよね。
もちろん、痛い場所をケアすることが必要な場合もあります。
ただ、首の動きが悪いままだと、首から肩甲骨につながる部分に負担が集まり続けることがあります。
一度、ゆっくり確認してみてください。
- 右を向いたときと左を向いたときで違いはありますか?
- 上を向くと右肩甲骨が引っ張られませんか?
- 首を傾けると、右の背中まで張りませんか?
- 首こりと右肩甲骨の痛みがセットになっていませんか?
肩甲骨の痛みなのに、首を確認する。
これは、オステオパシーの施術では珍しいことではありません。
首と肩甲骨は、筋肉や筋膜などを通してつながっているからです。
胸郭・呼吸と右肩甲骨の痛みの関係
肩甲骨の下には肋骨があります。
肩甲骨は、肋骨の上を動いています。
そして肋骨は、呼吸をするたびに動きます。
一度、肩の力を抜いてゆっくり息を吸ってみてください。
右の背中と左の背中は、同じように広がっていますか?
- 右の背中だけ広がりにくい
- 胸ばかり膨らむ
- 息を吸うと肩が上がる
- 右肩甲骨周辺が常に緊張している
- 深呼吸をすると右の背中が痛い
このような場合、肩甲骨だけでなく、肋骨や胸郭の動きも確認する必要があります。
もちろん、
「呼吸が浅いから右肩甲骨が痛い」
と単純に決められるわけではありません。
ただ、肩甲骨を揉んでもすぐに戻るのであれば、首や肋骨、胸郭の動きにも目を向ける価値があります。
姿勢を良くしているのに痛い理由
「姿勢が悪いから右肩甲骨が痛いのだろう」と考えて、胸を張ったり、肩甲骨を寄せたりしていませんか?
良い姿勢を保とうと頑張りすぎると、別の筋肉が緊張してしまうことがあります。
姿勢は、きれいな形で止まっていることだけが大切なのではありません。
右にも左にも動ける。
前にも後ろにも動ける。
呼吸に合わせて肋骨が動く。
必要に応じて姿勢を変えられる。
このような「動ける身体」の方が、同じ場所に負担が集まりにくくなります。
自分でできる簡単なチェック
次の項目に当てはまるものはありますか?
- 首を左右に向くと右肩甲骨の痛みが変わる
- 右腕を上げると肩甲骨の内側が引っ張られる
- 身体を右や左にひねりにくい
- 深呼吸をすると右の背中が広がりにくい
- 右肩にバッグをかけることが多い
- 右側を下にして寝ることが多い
- 右手でスマホやマウスを使う時間が長い
- マッサージをしても翌日に戻る
- 首こりや頭痛も一緒にある
- 疲れている日に痛みが強くなる
いくつか当てはまったからといって、原因が決まるわけではありません。
ただ、右肩甲骨だけでなく、首や胸郭、呼吸、普段の身体の使い方も確認してみるとよいかもしれません。
今日からできることは3つだけ
1.同じ姿勢を続けない
「良い姿勢をずっと維持する」よりも、「同じ姿勢を続けない」ことを意識してください。
30分から1時間に一度は立ち上がる。
肩を軽く回す。
身体を左右にひねる。
少し歩く。
それくらいで十分です。
2.右肩を下げようと頑張りすぎない
右肩甲骨が痛いと、右肩を下げたり、肩甲骨を寄せたりしたくなるかもしれません。
ただ、無理に肩を下げ続けると、別の筋肉が頑張りすぎることがあります。
肩の力を抜いて、自然に腕を動かしてみてください。
3.痛いところを強く押しすぎない
痛い場所は、ついグリグリ押したくなります。
気持ちいい程度ならよいですが、痛みを我慢して押し続けるのはおすすめしません。
押したあとに痛みが強くなる場合は、一度やめて様子をみてください。
受診を検討した方がよい症状
右肩甲骨周辺の痛みには、筋肉や関節の負担以外が関係していることもあります。
次のような場合は、整骨院や整体より先に医療機関で確認してください。
- 突然、経験したことのない強い痛みが出た
- 胸の痛みや息苦しさがある
- 発熱や悪寒がある
- 転倒や事故のあとから痛みが続いている
- 腕や手のしびれ、力の入りにくさが進んでいる
- 右上腹部の痛みや吐き気などを伴っている
- 痛みが時間とともに強くなっている
- 夜も痛みで眠れない
- 何もしていなくても強く痛む
「筋違いかな」「肩こりかな」と自己判断せず、必要に応じて医療機関で診てもらってください。
神戸元町整骨院KUでは右肩甲骨だけをみません
神戸元町整骨院KUでは、右肩甲骨の内側が痛い場合でも、痛い場所だけを確認することはありません。
- 首の動き
- 肩甲骨の動き
- 胸椎や肋骨の状態
- 呼吸の左右差
- 姿勢や身体の使い方
必要に応じて、身体全体のつながりを確認していきます。
「右肩甲骨を揉んでも、すぐに戻ってしまう」
「右肩甲骨の内側がズキズキする」
「筋違いのような痛みが何度も起こる」
「首こりや肩こりも一緒に気になる」
このような方は、一度ご相談ください。
痛む場所と、そこに負担を集めている原因は、必ずしも同じとは限りません。
右肩甲骨だけを見るのではなく、
「なぜ右側ばかり頑張っているのか?」
を身体全体から確認していきます。
強い痛み、しびれ、筋力低下、発熱、胸痛、呼吸困難などがある場合は、施術よりも医療機関での診察を優先してください。
右肩甲骨周辺だけでなく、背中の痛みについて当院がどのように考えているかは、背中・肩甲骨周りの痛みのページでも詳しくご案内しています。
参考情報
公益社団法人 日本整形外科学会「肩こり」
MSDマニュアル プロフェッショナル版「頸部痛および背部痛の概要」


